本日は大安なり  辻村深月著

面白かった。

なんとも幼稚な感想で恐縮ではありますが、そう言わざるを得ないでしょう。

辻村深月さんといえば、最近は「かがみの孤城」がベストセラーとなり有名でございますね。そちらを拝読させていただきましたご縁もありまして、こちらの「本日は大安なり」を読ませていただきました。

本日は大安なり」は、題名からも少しばかり察しがつくやもしれませんが、結婚式を題材にした物語でございます。

この物語は、とある結婚式場の1日を時間経過とともに様々な人物の目線で見ることができます。

 

この本の「視点」となる登場人物は、5人。

あまりにもそっくりで、親でさえどちらがどちらであるかを判別できない双子。
―加賀山 妃美佳、加賀山 鞠佳―

 

大好きな叔母が結婚してしまうとき、大きな秘密を知ってしまった少年。
―白須 真空―

 

自分の過去が原因で、お客様の幸せを素直に喜べないことに苦悩する式場のプランナー。
―山井 多香子―

 

幸せな式場の中で、一人怯え、あるものをずっと待っている新郎。
―鈴木 陸雄―

 

胸中に渦巻く5人それぞれの思いが、伝統ある結婚式場、ホテル・アールマティにて複雑に絡まりあい、物語は紡がれる。


恥ずかしながら、私めは最後までハラハラとさせられてしまいました。
おすすめの本として、此処に並べておきましょう。