めくらやなぎと眠る女 村上春樹著

そこの貴方。短編小説は好き?それとも長編小説が好き?

別に答えられなくてもいいわ。人間には考える時間が必要な時もあるものね。

そもそも、こんな質問に意味なんてないのよ。この本を前にしたらね。

 

「BLIND WILLOW,SLEEPING WOMAN」
それは、海の向こうの国にいる読者のために編まれた短編集。

二十歳の誕生日、ウェイトレスは謎に包まれたオーナーに料理を届けることになる。——バースデイ・ガール

僕とイズミは全てを捨てて、ギリシャに来た。「あなたはわかってないみたいだけれど、私たちもう日本には帰らないのよ」——人喰い猫

「僕は昔、毎日つづけて四十日間吐き続けたことがあるんです。」——嘔吐1979


「めくらやなぎっていったい何だよ?」
「そういう植物があるのよ」
「聞いたことないね」
「私が作ったんだもの」、彼女は微笑んだ——めくらやなぎと、眠る女


ジャズの香りを感じながら、今、本の世界へ。

 

私、短編って好きよ。なんか儚くて、淡白で、それでいて不思議なの。
あなたも短編の森に迷い込めばいいのに。

私のおすすめの一冊を入り口にね。